牛馬童子

田辺市中辺路町の箸折峠にある牛馬童子はたった50cmの小さな石像ですが、今では有名になり、世界遺産「熊古道」の代表的なモニュメントとなりました。コロナも明けた今、多くの人々が毎日のように訪れています。特に平日は日本人よりも多くの外国人が訪れています。牛馬童子の優しい顔が多くの人々を引きつけているのです。

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牛馬童子とは

牛馬童子は高さ50cmほどの小さな石像ですが,花山法皇の熊野詣での旅姿と言われています。明治時代に作られたと言われています。花山法皇は、藤原氏の策略にあって出家とともに皇位を失い、呆然とした心境のまま都を離れ熊野御幸に旅立ちました。失意の中で熊野を訪れた法皇、そう考えると石像の見方も変わってきます。
この石像は平成20年、石像の頭部がなくなるという事件が起き。私の住んでいる地方の新聞でも大きく報道されたことがあります。今は修復され、石像の頭部も見つかったそうですが・・・。

箸折峠と近露は

花山法皇はこの峠で萓の茎を折って箸にして食事をしたことから、その名前がついたと言われています。また、その時、茅の茎から露がしたたり落ちたのを見て、法皇は「これは血か、露か(ちかつゆか)」と物哀しげに側近にたずねたことから、以来、麓の里は近露(ちかつゆ)と呼ばれるようになったといいます。
近露は山里でありながら、「野長瀬挽歌」などの有名人を輩出し文化の香る里として知られています。

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